東洋水産「スマイル“フード”プロジェクト in 東北 2019」、優勝は岩手・紫波総合高校チーム“S3”「岩手のじゃじゃ!鶏蛋湯」
「カップ入りフリーズドライ(FD)スープ」をテーマとしたレシピコンテスト。東北地区の「食」に興味・関心のある高校生が対象。今回は32校100チーム(1チーム3人、前回は30校130チーム)からの応募があった。優勝したのは岩手県代表・岩手県立紫波総合高校のチーム「S3( エススリー)」の作品「岩手のじゃじゃ!鶏蛋湯(チータンタン)」。優勝チームは「紫波のことをアピールできて良かった」、「ぜひ、岩手に来てじゃじゃ麺を食べて、鶏蛋湯を食べて欲しい」、「これを期にたくさんの人に鶏蛋湯を知ってもらえたらうれしい」とコメントした。優勝チームの作品は来年の秋を目処に、カップ入りFDスープとして商品化する。
鶏蛋湯は岩手名物のじゃじゃ麺を食べた後の残りに、お湯と卵を加えて食べる〆(シメ)のメニューだ。
同プロジェクトでは7~9月に応募を受け付け、応募書類を同社の関係部署(企画開発、研究開発、製造、販売、CSR部門)の社内審査32名が審査する。青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の各県の代表を決定し、決勝大会で6チームが腕を競い合う。決勝大会は、地域や学校、レシピを紹介するプレゼンテーションと、当日に作ったスープ、事前に作ってFD加工したスープの3つの要素と、全体を通した独創性を審査する。
審査員長を務めた真喜屋理恵子常務は「5回目となりどんどん盛り上がってきた。地域の様々な料理や食材があって、私としても勉強させてもらっている。今日も新しいものを教えてもらえると、楽しみにしている」と挨拶。
審査講評を行った加工食品部の的場勉部長は、「『美味しいものを食べると笑顔になれる』とプレゼンで宮城のチームから発言があった。当社のスローガンは『Smilesfor All. すべては笑顔のために。』で、会社全体として取り組んでいる。まさにその通りと思った。これから、食品の開発やマーケティングの仕事をする機会があるかもしれない。知識やスキルは後からでも身につくが、食べるのが好きで関心を持つことはもっと大切になる」とエールを贈った。
2位は宮城代表・宮城県農業高校のチーム「農業経営者クラブ」の「伊達な里の『うめがす汁』」。他県の代表校と作品は、
△青森代表・青森県立八戸商業高校のチーム「磯スープ広め隊」の「八戸の幸!海の幸!~春雨磯スープ~」、
△秋田県代表・秋田県立金足農業高校のチーム「田舎娘」の「秋田美人の里スープ」、
△山形県代表・山形県立寒河江高校のチーム「寒河江高校」の「山形のだし味噌汁」、
△福島県代表・福島県立湯本高校のチーム「いわきっこ」の「八杯汁何杯目?」。
〈米麦日報 2019年11月26日付〉
「スマイル“フード”プロジェクト in 東北 2019」参加者記念撮影