旭酒造が酒造好適米「山田錦」の主食販売を開始、新型コロナの影響に対し「食べて応援」
旭酒造(株)(山口県岩国市、桜井一宏社長)は5月12日から、酒造好適米「山田錦」の主食販売を開始した。COVID-19(新型コロナウィルス肺炎)の影響によって、同社の日本酒「獺祭」原料となる「山田錦」の需要が大きく落ち込んでいることから、生産者応援企画として開始した。精米歩合90%、450g(3合)、税抜348円。同社の獺祭通販サイトのほか、全国の獺祭取扱店で販売する。「『お酒を飲んで』という形だけでなく、この機会に山田錦を『食べて』生産者さんを応援してみていただきたい」(同社)。
なお、食糧法の遵守事項には、用途限定米穀として「清酒等の酒類」に用いる加工用米が含まれているが、これは加工用米として申請した一般米(この場合かけ米)などが対象。今回の酒造好適米は加工用米にあたらない(補助金対象でもない)ことから、主食用米として販売しても問題ない。
〈米麦日報2020年5月20日付〉