夏越ごはんに大阪“ご当地”「ねぎとろろ夏越ごはん」登場、協力神社は過去最高数に/米穀機構

「夏越(なごし)ごはん」大阪“ご当地”「ねぎとろろ夏越ごはん」
米穀機構は2020年も、「夏越ごはん(なごしごはん)」の普及の取り組みを行う。「夏越ごはん」は毎年6月30日に催される神事「夏越の祓(はらえ)」に合わせ、「夏を元気に乗り切れるように」という願いが込められた行事食で、米穀機構らが2015(平成27)年から新しい行事食として提唱してきた。

雑穀ごはんの上に、「夏越の祓」で使用する「茅の輪」をイメージした丸い食材を乗せたもので、「ごはん(できれば雑穀入り)」と「茅の輪にちなんだ丸い食材」の2つをおさえていれば、レパートリーは自由自在とされる。

今年は新たな取り組みとして、大阪から“ご当地”の「ねぎとろろ夏越ごはん」が誕生した。大阪のお好み焼き・鉄板焼き店の人気メニュー「山芋焼き」から発想を得たもので、山芋と出汁で焼いた生地の上に丸い形状のごはんを乗せ、輪切りネギ、紅生姜、卵をトッピングしている。「ビタミン、ミネラルが豊富な山芋で免疫力を向上! 山芋に含まれる消化酵素で夏場の胃にもやさしい一品」。

2019年同様、都内の神社で「夏越ごはん」ポスターを掲示。「夏越の祓」の参拝客にはリーフレットを配布する。「夏越ごはん」の普及に協力する神社は110社(昨年100社)で、2015(平成27)年当初(34社)から3倍以上増加した。また、6月22日から28日まで東京メトロの車内「Tokyo Metro Vision」、6月15日~28日までJR西日本(京阪神エリア)の車内「WEST ヴィジョン」で、「夏越ごはんの唄」の動画を放映する。スーパーの惣菜売り場や企業の社員食堂でも流れる予定。

〈米麦日報2020年6月8日付〉