夏越ごはん、百貨店や塾弁にも取り組み拡がる/米穀機構
米穀機構が新行事食として提唱している「夏越ごはん(なごしごはん)」は、さらに広がりを見せている。ポスターの掲示やパンフレットを配布する協力神社は過去最高の110社(2019年は100社)となり、今年は米売り場や全国200か所の郵便局も協力した。
また、大阪のお好み焼き・鉄板焼店から“ご当地”夏越しごはんが登場し、昨年に引き続き多くの外食店舗やスーパーマーケットで「夏越ごはん」関連のメニューを販売している。
2020年はそごう千葉店が百貨店として初めて加わり、6月30日まで食品・惣菜の4店舗で商品を展開するほか、学習塾に通う子どものための「塾弁」も初参加。弁当の調理・配達を行うFCN(株)(東京都中野区)協力のもと、6月30日に都内の学習塾など約30施設に「夏越ごはん」弁当を配布する。弁当には手作りふりかけをかけた雑穀ごはんと、茅の輪をイメージした夏野菜の丸いかき揚げが入っており、「夏越ごはん」の由来を説明する手紙を沿えるとのことだ。
JR線7駅(東京、品川、上野、新宿、大宮、大船、小田原)では8月31日まで「夏越しごはん弁当」を販売。「茅の輪」をイメージしたちくわやキュウリを使用し、夏の旬を楽しめるメニューとなっている。
昨年6月30日に赤坂氷川神社で行われた「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の際には、参拝者にミニサイズの「夏越ごはん」を無償配布したが、今年はCOVID-19(新型コロナウィルス肺炎)の感染拡大を鑑み、実施しないとしている。
〈米麦日報2020年6月30日付〉