テーブルマークが群馬工場を寿がきや食品に譲渡、即席麺は自社製造からOEMに切り替え

テーブルマーク(株)(香川雅司社長)は6月30日、グループ会社の加ト吉水産(株)が所有する群馬工場(高崎市新町)を寿がきや食品(株)(菅木伸一社長)に譲渡すると発表した。同日に契約を締結しており、来年6月末に譲渡する。譲渡対象資産は同工場の土地・建物・機械設備一式で、従業員は寿がきや食品(株)に転籍する。なお、譲渡価額は非公表。

この工場は加ト吉水産(株)フーズ部が所有しており、カップ麺・袋麺など即席麺の製造を担っている。同工場で製造している「ホームラン軒」などのブランド商品は寿がきや食品(株)がOEM製造し、テーブルマーク(株)が引き続き販売する予定(詳細は今後協議)。

今回の譲渡についてテーブルマーク(株)は、「当工場が担う即席麺製造事業の持続的発展を実現していくためには、有力なブランド・ノウハウを擁する経営の下に当工場を託し、共にその力を発揮していくことが最善であると判断した。寿がきや食品(株)のもと、即席麺製造を担うことで当工場の力が最大限活かせるとの結論に至り、本件譲渡を決定した」としている。

【加ト吉水産(株)フーズ部 群馬工場】
1975年8月稼働開始。敷地面積2万5,113.62平方メートル、建物鉄骨造2階建、延床面積1万1,395.90平方メートル。従業員70名(今年6月現在、パート・派遣社員含む)。2005年5月「ISO14001」取得、2016年1月「FSSC22000」取得。

〈米麦日報2020年7月1日付〉