高知県農協で「米の不適切な取扱い」、多岐にわたる法律違反

高知県農協はこのほど、四万十営農経済センターで発生した以下の「米の不適切な取扱い」を公表した。

〈1〉2020年5月~10月21日、CEで「ヒノヒカリ」が混入した可能性のある令和元年産「にこまる」867袋(26.01t)を「にこまる」として受検、うち774袋(23.22t)を「にこまる」として販売。

〈2〉2019年11月~2020年10月19日、令和元年産「にこまる」(慣行栽培玉)156袋(4.68t)を特別栽培米として販売。

〈3〉2019年10月~2020年9月21日、令和元年産“中土佐町産(大野見地区)”「ヒノヒカリ」575袋(17.25t)を四万十町産として販売。

2020年8月、中国四国農政局による立入調査の際、「担当職員は事実と違った説明」をしていたものの、10月の再調査で事実を認めたことから発覚したもの。

取引先に連絡したほか、購入した消費者には全額返金対応すべくフリーダイヤルを設置している(平日午前8時30分~午後5時、15日まで、TEL:0120-014-593)。

いわゆる自主公表にあたるものの、違反内容が食品表示法、農産物検査法、米トレサ法、JAS法、食糧法、農協法と多岐の違反にあたるため、いずれ処分が下されるものとみられる。

〈米麦日報2020年11月6日付〉