秋田米の新品種「サキホコレ」、佐々木希さんがイベントで発表/秋田県庁
「秋系821」は「中部132号」を母に、「秋田97号(つぶぞろい)」を父に持つ県オリジナルうるち品種で、9年の歳月をかけて開発された。極良食味にこだわり、「白さとツヤが際立つ外観」「粒感のあるふっくらとした食感」「深く上品なうまみ」を特徴としている。秋田米のフラッグシップ(=最高級)の立ち位置として、令和4年産から正式にデビューする予定。
名称は2020年春に全国で一般公募を受け付け、約25万件もの応募から6件(「サキホコレ」「秋うらら」「あきてらす」「秋田八二一(はちにいいち)」「稲王」「べっぴん白雪」)に絞られ、佐竹県知事の最終決定によって「サキホコレ」が選ばれた。考案者は秋田県の成田裕樹さんで、「『秋田の地力』から生まれた『小さなひと株』が、誇らしげに咲き拡がって日本の食卓を幸せにしてほしい。この名前は、お米自信へのメッセージであると同時に、生産者や消費者に明るいチカラを与えてくれる『エール』でもある」という思いが込められている。
名称をお披露目した佐々木さんは「私も秋田の大自然が大好きで、故郷に帰ると『また東京で頑張ろう』という気持ちになります。『サキホコレ』からも前向きな気持ちと大自然のパワーが伝わってきます」とした。
(株)神明の森氏は「名前にふさわしく素晴らしい品種なので、大切に売っていきたいです」、木徳神糧(株)の平山氏は「この米を食べて、秋田からはますます美人が生まれるのではないかと思う(笑)。色は白く、ツヤもあり、美味しいの3拍子が揃っているので、必ず売れる米になると思います」と意気込みを述べた。
試食会では白米と秋田の郷土料理「ぼだっこ」(塩辛い紅鮭)、秋田産「ズワイガニ」のリゾットが振る舞われた。白米を一口食べた佐々木さんは「すったげ、うめぇ」(すごく美味しい)と秋田弁で絶賛。「息子の食育も大切にしていきたいです。このお米を食べてすくすく元気に育って欲しいです」と述べた。
〈米麦日報2020年11月19日付〉