米由来化粧品「mycucuru(米くくる)」アンテナショップ・ホテル・空港などで発売、女性5人チームで自社開発/沖縄食糧

米由来のスキンケアシリーズ「mycucuru(米くくる)」(沖縄食糧)
沖縄食糧(中村徹社長)はこのほど、スキンケアシリーズ「mycucuru(米くくる)」を開発、発売を開始した。今後は県内のアンテナショップやホテルの売店、空港など観光客をターゲットにした場所での展開を予定している。

開発は女性5名のチームによって、2021年6月から開始した。チームには管理栄養士資格を持つメンバーもおり、「日頃から品質管理に携わり、米にまつわる研究をしていた。今回は米の有効成分に着目し、食べること以外の視点から消費者に届けるため、化粧品の開発に着手した」とする。

試作を重ね、シリーズの第一歩として完成したのは洗顔料とミスト状の化粧水だ。原料米については、米糠エキスが石垣島産ひとめぼれ、黒米の発酵液には西表島産を使用した。他にも米セラミドや米糠油といった米由来の成分が含まれているという。これらの成分は、現在取り扱っている米の糠や副産物を活用しており「SDGsにも貢献する」(担当者)。米関連の原料を沖縄食糧が提供し、製造は化粧品OEMのポイントピュール(沖縄県久米島)が担う。

※OEM=メーカーが他社ブランドの製品を製造すること、またはその受託側企業。

洗顔料は泡で出てくるポンプタイプで、洗い上がりが「さっぱり」と「しっとり」の2種類をラインナップした。米以外の原料も県産にこだわり、水には久米島の海洋深層水を使用。「さっぱり」にはハイビスカスエキスやシークワーサー、「しっとり」にはアロエベラやもずくなどを配合した。

化粧水は「男性にも手軽に使っていただけるように」と、スプレータイプを採用。「スプレータイプは軽い付け心地と思われがちだが、しっとり感が長持ちするので、メンバーみんなが気に入っている」とのことだ。洗顔料はいずれも税込2,180円、化粧水は1,980円。洗顔料(さっぱり)と化粧水のミニサイズをセットにしたスペシャルボックス2,420円も販売する。

「mycucuru」という名前もチームで考案した。「cucuru(くくる)」は沖縄の方言で「心」を指し、米屋を想起させる「my(米)」を組み合わせ、「米屋の想いと沖縄の心を大切にする」という意味を込めた。シリーズ拡充に向けて開発を進めており、次はクリームや日焼け止めを視野に入れているとのことだ。

また、8月31日までは「mycucuru」を試せるチャンスの“日本一早い”新米キャンペーンを実施中。4年産石垣ひとめ(5kg、金芽米)に付いているシールをハガキに貼って応募すると、抽選で100人に「mycucuru」3点セット、Wチャンスとして100人に全国共通おこめ券(440円分、全米販)が当たる。

〈米麦日報2022年7月12日付〉