福島県ブランド米「福、笑い」令和4年産CMナレーションに松重豊さん、「『八重の桜』以来、どこか福島を背負っているような感じがある」

「令和4年産『福、笑い』新CM発表会」に登場した松重豊さん
「令和4年産『福、笑い』新CM発表会」に登場した松重豊さん

福島県庁は10月25日、都内で「令和4年産『福、笑い』新CM発表会」を開催、CMのナレーションを務めた俳優・松重豊さんが登場した。

会場にはJA福島五連・管野啓二会長、福島県・井出孝利副知事、福島県クリエイティブディレクターを務める箭内道彦氏も出席し、「福、笑い」をPRした。

「福、笑い」は県オリジナルの水稲新品種。14年の歳月をかけ「福島県のトップブランド米」として開発、3年産で本格デビューした。GAP認証を取得した登録生産者のみが栽培できるなど、「厳しい基準を設けて食味・品質にこだわった米」だ。2022年は10月28日から県内・首都圏で販売をスタート、それに合わせてCMもオンエア開始する。CMは全編アニメーションで、「日本人に望郷の念を思い起こさせるような」田園風景を再現した。

井出副知事は冒頭挨拶で、「香り、ふくよかさ、甘味に優れた米ができたと自負している。新CMをきっかけに全国の方に味わっていただき、美味しさを堪能して笑顔になってほしい」など呼び掛けた。管野会長は「本格デビューから2年目となり、多くの方から『美味しい』という声を頂いている。これからの季節、贈答用にも自信を持っておすすめできる米だ」などと語った。

松重さんは「大河ドラマ『八重の桜』で会津藩士を演じて以来、どこか福島を背負っているような感じがあります。息子が郡山で育った女性と結婚し、孫が生まれたので、さらに絆が深まりました。薩摩藩士役の話もいただきましたが、お断りしました(笑)」などと福島との縁を語った。また、「福、笑い」の新米を試食して「米はおかずに主役の座を奪われがちですが、これは米だけで完結するドラマです」などと感想を語った。

福島県農林水産部の担当者によると、4年産「福、笑い」の作付面積は50.5ha で、生産量は約250t。5年産では70~75ha の作付を見込んでいるという。「4年産の収量や品質は昨年並み。3年産は1kg当たり800円前後で販売したことから、4年産も同等の価格で販売することが目標。百貨店や高級スーパーなどを中心に展開していく」とする。

〈米麦日報2022年10月27日付〉

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