「ササニシキ誕生60周年」で新ロゴ候補5作品発表、WEB投票でグランプリ決定/全農宮城県本部
全農宮城県本部は11月8日、仙台市内で「ササニシキ誕生60周年記念事業 新ロゴマーク募集第一次審査結果発表会」を開催した。
ササニシキが令和5年産で60周年を迎えることを記念して新たなロゴマークを全国から公募し、今回の一次審査では227作品から5作品を選出した。12月20日までWEBで一般投票を行い、グランプリに輝いた作品を令和5年産から新ロゴマークとして採用する。投票結果は2023年2月上旬に発表予定。投票は特設サイトから。
発表会には全農宮城県本部・大友良彦本部長、一次審査の審査員らが出席。宮城県・村井嘉浩知事がビデオメッセージを寄せたほか、5作品の作者らも音声メッセージでコメントを寄せた。
大友本部長は冒頭挨拶で「ササニシキはかつて良食味銘柄米の『東の横綱』として全国に名を馳せていたが、大冷害や大震災などに見舞われ、販売棚確保に大きな影響を受けた。そうしたなか、生産者の熱い思いと消費者の皆様に支えられ、困難を乗り越えてササニシキを守り続けてきた」などと語った。
作品の講評では「審査のポイントはササニシキへの更なる愛着の醸成、中長期的に継続できる発信力、美味しさの再発見と復権、競合する他ブランド米と戦える訴求力だ。ユニークで力強い希望を感じるデザインが多く、審査には苦労した。ササニシキが全国の皆様から愛されていると感じた」と振り返った。
また、村井知事はビデオメッセージで「60周年は美味しさに一途にこだわって米づくりを続ける生産者の皆様と、たくさんの消費者に支えていただいたおかげだ」などと感謝の言葉を述べた。
候補5作品のデザインは、筆で和のテイストを表現したシンプルなものや、宮城の田園風景をモチーフにしたものなど様々だ。「冷害や震災を乗り越えた力強さを表現した」「ササニシキ誕生の歴史を感じてほしい」など、それぞれのササニシキへの思いが込められている。
大友本部長によると、4年産ササニシキの販売計画は全体の6%に当たる9,288t。「今年は例年より1等比率が高く、品質は間違いない。もちもち感を前面に出した米が増えているなか、あっさり・さっぱりした食感が希少で、卸・実需からの評価も高まっている。60周年を機に、作付を増やしていきたい」とした。
◆「ササニシキ誕生60周年記念事業」新ロゴマーク一般WEB投票
〈米麦日報2022年11月10日付〉