神明「宇宙ビッグデータ米」2022年も販売開始、宇宙技術から誕生したブランド米

神明「宇宙ビッグデータ米」
神明「宇宙ビッグデータ米」

(株)神明(藤尾益雄社長)は12月7日、「宇宙ビッグデータ米」の販売を開始した。

直営の米穀小売店「米処四代目 益屋」のほか、JAXAグッズ・宇宙グッズなどを取り扱う「宇宙の店」(東京・浜松町)でも販売中。今回は300g、1kg、2kg、5kgの4タイプを用意した。

「宇宙ビッグデータ米」とは、宇宙ベンチャー(株)天地人の土地評価エンジン「天地人コンパス」を活用して、収量が見込める圃場や「より美味しく育つ可能性のある」圃場を発見し、栽培時には(株)笑農和の水管理システム「paditch(パディッチ)」を活用したブランド米だ。

神明「宇宙ビッグデータ米」イメージ
神明「宇宙ビッグデータ米」イメージ

そうした圃場選定や水管理によって高温障害を回避し、「気候変動に対応したブランド米」として昨年から販売、第5回「宇宙開発利用大賞」(内閣府主催)の農林水産大臣賞も受賞している。昨年は富山県立山町で栽培したが、今年は山形県鶴岡市の圃場を選定した。

神明と業務提携を結ぶ(株)天地人は、JAXAの研究者らが設立したJAXA認定の宇宙ベンチャー企業。地球観測衛星のデータを活用した「天地人コンパス」を使って気候や圃場情報を解析し、実際には収量などが見込める耕作放棄地などの「ポテンシャル名産地」を発掘するプロジェクトを行っている。また、(株)笑農和は2013年設立のスマート農業ベンチャー企業。スマホで水管理ができるシステム「paditch」などを手がけている。

〈米麦日報2022年12月15日付〉

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