ヤマタネ 第11回「萌えみのり栽培コンテスト」3年ぶり実開催、産地と共に持続可能性を目指す
(株)ヤマタネ(山﨑元裕社長)は2月3日、秋田県横手市内で第11回「萌えみのり栽培コンテスト」を開催した。
実開催は3年ぶりで、秋田・宮城・岩手から単協や県本部など約100名が参加。結果発表のほか、農業IoT「e-kakashi」で萌えみのりの栽培を支えるソフトバンク(株)やYUIME(株)などが登壇し講演を行った。
開会挨拶に登壇した山﨑社長は「萌えみのりの取り組みを開始した横手でこうして再び開催できることに感極まる思いだ。我々が目指すのは、生産者の方々に安心して腰を据えて米を作ってもらうこと。まずは単収を上げるために始めた萌えみのりだが、このコンテストも11回目を迎え、取り組みが少々萌えみのりに偏ってしまっているというところもある。ただ、生産基盤の低下が危ぶまれるなか、米が無くなってから気づくのでは遅い。これまでは産地の土壌や環境といった観点からアピールして市場を広げてきたが、『来年からはもう作れません』となってしまえば取引先も大変な思いをする。産地と共に持続可能性を目指すために今やるべきことは、産地が未来のビジョンを持ち、一緒になって米をきちんとお届けすることなのではないか。今後、営農を続けていただくためにも我々から『米を作らないで』という時が来るのかもしれない。だがそれではいけないし、そうさせないためにヤマタネが何をすればよいのか。是非教えていただきたい」と想いを語った。
〈米麦日報2月7日付〉