全農宮城県本部「ササニシキ」新ロゴマーク発表、令和5年産で誕生60周年を記念
全農宮城県本部は2月7日、ササニシキの新たなロゴマークを発表した。令和5年(2023年)産で誕生から60周年を迎えることを記念し、2022年6月に公募を開始。全国から寄せられた227件の作品の中から、最終候補5作品への一般WEB投票を経て決定した。
2月7日には、仙台市内で「新ロゴマーク発表会・授賞式」を開催した。全農宮城県本部・佐々木琢磨会長、大友良彦県本部長、村井嘉浩宮城県知事のほか、最終候補5作品の作者らが出席。
大友県本部長は「最終候補作品を決めるまでに、一つ一つの素晴らしい作品の優劣をつけることが大変で困難を極めた」と振り返った。また、一般WEB投票で9454件の投票が寄せられたことについて「全国の皆様から注目をいただいたことを喜ばしく感じている」と挨拶。村井知事も祝辞を贈った。
今回、最優秀賞に輝き新ロゴマークに決定したのは、大阪府在住のデザイナー・諏訪えりな氏の作品。ササニシキの「サ」の字と1粒のお米を組み合わせたデザインだ。諏訪氏は「日本国内だけでなく、海外の方にも愛着を持って貰えるように、『日本の宮城産のお米』であることをローマ字で組み込んだ。優しいカラーリングでササニシキの上品な味わいを表現した」と説明。賞金10万円とササニシキ1年分(60kg)、記念の楯を受け取り、「このロゴがササニシキを少しでも多くの人に知っていただき、口にしてもらうきっかけになれば」と笑顔を見せた。
県本部は令和5年産に向けて、米袋などへの新ロゴマーク採用に向けた提案を進める。SNSやノベルティを活用した周知強化にも努めていく方針だ。大友本部長によると、令和5年産ササニシキの販売目標は9500t。「ササニシキの復権に向け、若く意欲的な生産者をしっかりと後押ししていきたい。長い間県内の生産者がつないできた品種を、今後もしっかり生産・販売していく」などと語った。
〈米麦日報2023年2月9日付〉