ご飯盛り付けロボ“作業性とロス削減”で活躍の場拡大、3.3升の大容量「Fuwarica GST-RRA」、国際ホテル・レストラン・ショーで紹介/鈴茂器工
鈴茂器工(株)(鈴木美奈子社長)は2月7日~10日、東京ビッグサイトで開催された国際ホテル・レストラン・ショーにブースを出展、主要機器をアピールした。
今回の目玉はご飯盛り付けロボ「Fuwarica」シリーズとして2月投入の新型機「GST-RRA」。2020年に従来の「シャリ弁ロボット」シリーズを「Fuwarica」に一新して以来、2機種目となる新型だ。会場は多くの人でごった返し、担当者は「コロナ禍前に近いぐらい賑わっている」と頬を緩ませていた。
今回の「RRA」は、第1弾機「MRA」の大容量版にあたる。約5kg(1.5升)のご飯が入るMRAの倍以上となる約10.9kg(3.3升)の容量を実現した。コンパクトなMRAとは異なり、ピークタイムに大量のご飯を必要とする需要を狙った。機能面はMRAと変わらず、長時間の保温に対応した保湿機能を完備。「大容量でも、保温ジャーにありがちな乾燥や変色、匂いの問題は全く起きない」。ホテレスの来場者の場合、宴会場で朝食メニューを提供するなら大容量のRRA、通常のホテルビュッフェは従来のMRAといった提案だ。
もともとこうした機器は大手外食チェーンでの導入がメインだったが、コロナ禍以降、小規模な喫茶店や老舗料理店など新たな外食店舗での活躍も増え始めた。最大の理由は作業性とご飯のロス削減だ。「すぐにご飯を盛ることができれば他の作業に時間を割くことができるし、わずかご飯10gの誤差でも1年で経営に与えるインパクトは大きい」。いまだ人手が不安定ななか、誰でも簡単・迅速に定量のご飯を盛りつけられる点が評価されているという。
鈴茂器工のブースではこのほか、展示柱に「まだしゃもじですか?」の煽り文を大きく掲出し、来場者の目を惹いていた。
〈米麦日報2023年2月14日付〉