ソディック 石川・加賀事業所の新工場11月完成予定、食品機械工場増設の地鎮祭行う
(株)ソディック(古川健一社長)は3月1日、石川・加賀事業所の食品機械工場増設予定地で地鎮祭を執り行った。
新工場着工に伴うもので、宮元陸加賀市長などの地元関係者など約50人が列席し、工事中の安全を祈願した。新工場では主力の製麺機と米飯製造システムの生産体制強化に加え、新たな食品生産加工機械分野に事業領域を拡大する。増設に合わせて既存工場の改修にも着手し、米飯製造システムの組立エリア・ショールーム・試運転スペース・資材倉庫を拡張する。
新工場は2023年3月着工・11月完成予定で、既存工場改修は2023年12月着工・2024年5月完成予定。工場規模は増築によって現在の約2倍となり、製麺・米飯製造プラントのフルライン試運転が可能になる。ソディックの食品機械部門は2026年に売上高135億円という中長期目標を掲げており、チルド米飯や惣菜、製菓などの生産加工機械分野にも取り組んでいく考えだ。
また、地元雇用を中心に、2022年から従業員の増員をスタートしており、将来的には50人の人員増を予定。「地域での雇用創出にも貢献していく。引き続き国内外で増加が見込まれる食品機械事業の需要に対し、十分な供給能力を確保し、海外の食品機械生産拠点である中国・厦門工場とともに、供給体制をさらに強化していく」方針だ。
ソディックの塚本英樹専務は挨拶で「食品機械事業はソディックの主力事業のひとつ。これを起点に投資していきたい。また、これからも加賀への投資を続けていきたい」と語った。来賓の宮元市長は「食にまつわるテクノロジーを持った企業を誘致して、ソディックの周りに集めるような取り組みをぜひ進めたい。このエリアが次世代産業パークの中心になるよう、注力していく」と述べた。
〈米麦日報2023年3月6日付〉