松本製麺所、国産小麦の「ラーメンコンペティション日本2022」受賞、小池都知事に受賞報告
(有)松本製麺所(東京都豊島区、松本敦社長) は3月27日、都庁で小池百合子都知事に面会し、「ラーメンコンペティション日本2022~国内産小麦使用生中華麺品評会~」で「農林水産大臣官房長賞」を受賞したことを報告した。品評会を主催した全麺連の鳥居憲夫会長らも同席した。
松本社長は「知事の地盤である池袋の当社が受賞したので、ご挨拶に伺いました」と挨拶。受賞商品「麦四重奏」を小池知事に贈呈した。鳥居会長は「『ラーメンコンペ』は国産小麦を使用した生中華麺の品評会。昨今、食の安心安全はもちろん、食料危機の問題もある中で、国産小麦をもっと盛り上げたいという趣旨で開催した。我々製麺業者が、国産小麦や米粉の麺を含めてさらに研究・開発していかなくてはと考えている」などと語った。
小池知事は「ウクライナ戦争を機に、ますます食料安全保障が注目されている。国内で小麦をどう作っていくかは農業政策の基本だと思う。大消費地である東京の会社がこうして受賞されたことは嬉しい。今後ますます『食の東京』を進めていきたいので、今回の受賞を機にさらに発展していくことを期待している」とエールを送った。
また、松本社長は「我々製麺業者は何万食も在庫を持っているが、地震などの災害時に電気が止まれば腐ってしまう。こうした麺を支援に活用できないか。都も我々を利用していただければと常々考えている」と話した。
「ラーメンコンペティション日本2022」では、水洗いせず温かい状態で食べるものをⅠ類、水洗いして食べるものをⅡ類と分類。農林水産省大臣官房長賞は、Ⅰ類では西山製麺(株)の「北海道小麦の生ラーメン」、Ⅱ類では松本製麺所の「麦四重奏」が受賞した。
〈米麦日報2023年3月30日付〉