【需給俯瞰】新潟・令和5年産米の作付意向、うるちは概ね前年並みか、飼料用米「50」割る、4年産販売はゆきん子・酒米除き不調続く/新潟県版3月DI調査
新潟県庁は3月31日、新潟県版DI(3月調査)の結果を公表した。3月1日~17日、県内の認定方針作成者50者(JA10・商系24・その他16)から回答を得た。
【主食用米の需給・価格DI】
需給DIは現状(3か月前比)が3.7ポイント低下し「48.0」。50を下回ったのは2021年10月以来だ。一方、見通し(向こう3か月)は横ばいの「51.9」。価格DIも同様の傾向で、現状が3.5ポイント低下の「47.4」、見通しはやや反発の「46.9」となった。DIの判断要因を見ると、「在庫水準」や「調達状況」が増加している一方、「競合商品」は減少した。
【令和4年産米の販売状況DI】
勢いを見せるのがゆきん子舞だ。2022年5月時点の「36.5」を底に回復を続け、今回調査で「52.9」まで復活した。酒米も前年を上回る堅調な販売の模様。一方、コシヒカリはやや反発も「44.0」で、それ以外のうるちも依然50を下回る水準にある(前年より販売が不調)。
【令和5年産米の作付見込みDI】
主食用米の傾向は前回1月調査から変わらないものの、こしいぶきが50まで復帰(概ね前年並み作付意向)。あきだわらは低迷が続くが、3月時点の令和5年産はそこまでの波乱が起きなさそうな雰囲気だ。また、非主食用米では、入札の先行きが見え始めた備蓄米が大幅低下となったほか、飼料用米が遂に50を割り込んだ。新市場開拓用米は高位安定化、加工用米は増加意向が堅調。
〈米麦日報2023年4月4日付〉