G7宮崎農業大臣会合で宮崎農業高校生ら考案の米粉スイーツ提供
4月23日に閉幕したG7宮崎農業大臣会合では、宮崎県産・国産食材を使ったさまざまなメニューが提供された。その一つが米粉を使ったスイーツだ。県内の高校生を対象にした「米粉スイーツレシピコンテスト」のグランプリ3作品が、会合のコーヒーブレイクなどの場で振舞われた。
コンテストでグランプリを獲得したのは、
・県立高校の部=「串間のお芋de フロランタン」(宮崎農業高校)
・私立高校の部=「ごぼうのフロランタン風さつまいもケーキ」(日南学園高校)
・高等教育機関の部=「日向夏のマーマレード入りバターサンド」(平成学園マナビヤ宮崎アカデミー)
宮崎農業高校では、敷地内の水田での米作りや、(株)西村機械製作所の小型製粉機「フェアリーパウダーミル」を活用した実習などに取り組んでいる。「串間のお芋de フロランタン」を考案したのは、生活文化科の串間桃華さんら5人。米粉と宮崎の特産品であるサツマイモを使用し、「サクほろ食感の米粉クッキーと甘藷のキャラメルヌガーの相性の良さ」が特徴だ。なお、このレシピには地元宮崎の(株)ミヤベイ直販の米粉を使用したという。
会合後には、閣僚らが宮崎農業高校を訪問。アイガモロボを活用した米作りや無人トラクターなど、スマート農業関連の取り組みを視察した。その際、学生らは手作りの米粉クッキーを野村哲郎農相に手渡した。学内で育てた米を「フェアリーパウダーミル」で製粉し、クッキーにしたという。宮崎農業高校の松原康弘教諭は、「生徒たちは低アレルゲンの米粉に非常に興味を持ち、米粉を使った加工品づくりに取り組んでいる。『フェアリーパウダーミル』の扱いにも慣れてきたので、これからまた新たな発見があるのではないか」と期待を寄せる。
また、西村機械製作所の大西忍営業部長は、「今回のニュースは学校にとっても当社にとっても栄誉なことだ。各国の代表者が日本の米粉の取り組みに関心を寄せてもらえれば嬉しい」とコメントした。
〈米麦日報2023年5月15日付〉