農林水産省 みどりの食料システム戦略「技術カタログVer3.0」公開、「取り組みやすい」技術58件を追加
農林水産省は5月25日、「みどりの食料システム戦略」の「技術カタログVer3.0」を公開した。2022年11月に公表した「Ver2.0」は、現在普及可能な技術と2030年までに利用可能な見込みの技術を収録している。
「みどりの食料システム戦略」は、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するために策定された。「Ver3.0」には、現在普及可能な技術58件を追加した。「今回追加した技術は、地域の中で伝えられてきた技術や身近な材料で手軽にできる技術など、取り組みやすいものが多い。ぜひ参考にしていただき、みどり戦略実現に向けて取り組んでいただきたい」(大臣官房政策課・上原健一技術政策室長)。
水稲関連では「高窒素鶏糞を活用した水稲の減化学肥料栽培」、小麦関連では「小麦栽培における緑肥作物の導入効果」などを紹介。また、「安価かつ簡便にハウスの遠隔監視に使えるIoT機器『通い農業支援システム』」「農作業スケジュール管理アプリによる農薬・肥料の管理」など、スマート農業系の技術も掲載している。
〈米麦日報2023年5月29日付〉