日穀製粉、ソバデンプン接種マウスによる認知機能低下抑制作用と作用機序を学会発表
日穀製粉(株)(小山紀雄社長、長野市)はこのほど、信州大学との共同研究の成果として、「ソバデンプンの認知機能低下抑制作用とその作用機序の解析」について、第29回日本食品化学学会で論文を発表した。
信州大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所の片山茂教授との共同研究。
老化促進マウスにソバデンプンを摂取させた場合、腸内細菌叢(腸内細菌の群集、腸内フローラ)の変化があり、酪酸産生菌や酢酸産生菌が顕著に増加した。また、糞便中には、その代謝物である酢酸、プロピオン酸、酪酸の量が顕著に増加した。さらに、脳海馬の細胞間接着物質、成熟ニューロン、シナプスの発現が増加した。以上により、「ソバデンプンの摂取により、マウスの腸内細菌叢が改善され、海馬機能の障害を抑制させる事が示唆された」としている。この研究発表は、若手優秀発表賞を受賞している。
〈米麦日報2023年6月13日付〉