オプティム「ドローン打込み条播サービス」受付、収量安定が見込めるドローン直播代行サービス
(株)オプティム(菅谷俊二代表)は7月21日、「ドローン打込み条播サービス」の受付を開始した。
オプティムが2023年に開発したスマート農業技術「ストライプ・シード・シューター・テクノロジー」を駆使したもので、生産者は設備投資コストをかけずにドローンによる直播ができ、安定した収量も期待できる。
この技術はオプティムや石川県農林総合研究センター農業試験場が参画するコンソーシアムが、農研機構の研究成果を元に開発したもの。これまで、ドローンによる直播は不規則に種をばら撒く「散播」が主流とされてきた一方、播種の深度が不安定なことによる鳥害、発芽・初期成育不良、雑草の多発などの課題があった。そこで今回開発した「ストライプ・シード・シューター」を自動航行ドローンに取り付けることで、狙った深度(0.5~1.5cm)での播種が可能となった。
また、種子の排出量を調節し、散播では難しかった条の形成も実現。代掻き後の圃場であれば、コーティング剤を用いていない種籾でも安定した初期成育が期待できるとのことだ。鉄コーティング種子などにも対応。
この技術を用いて開始した「ドローン打込み条播サービス」は、オプティムの専属パイロットが「ストライプ・シード・シューター」搭載のドローンを駆使して、灌漑直播を代行。生産者は圃場と種籾の準備さえすればサービスを利用できるため、コストやリスクを抑えて省人化が見込める。サービス開始は2024年度分から、参考価格は10a当たり税込4,400円からで、1件当たり3ヘクタールから受け付ける(団体・複数名での申込可能)。
〈米麦日報2023年7月28日付〉