山口県が小麦「にしのやわら」を奨励品種に決定、令和6年産での作付計画は169ha
山口県は10月25日、小麦品種「にしのやわら」を県の奨励品種に決定したと発表した。
小麦粉は菓子・うどん向け。「長時間経過しても硬くなりにくい特性は他の小麦にないもので、実需者から生産要望がある品種」だという。山口県では「せときらら」「ふくさやか」を生産しているが、置き換えではなく「にしのやわら」の純増を計画する。令和6年産での作付計画は169ha(ヘクタール)。ふくさやかと比べて多収で、生育特性も同等だとしている。
「にしのやわら」は、農研機構九州沖縄研究センターがシロガネコムギをもとに育成。研究には(株)ニップン(前鶴俊哉社長)も協力しており、令和6年産の段階では主にニップンが仕入れて取り扱う予定だという。山口県庁は「将来的には県内生産を広げ、県内利用も広げていきたい」とする。
〈米麦日報2023年10月27日付〉