東洋水産「スマイル“フード”プロジェクトin 東北2023」決勝開催、山形勢が初優勝、山辺高校「んまい! 山形名物芋煮風ミネストローネ」

東洋水産「スマイル“フード”プロジェクトin 東北2023」記念撮影
東洋水産「スマイル“フード”プロジェクトin 東北2023」記念撮影

東洋水産(株)(住本憲隆社長)は11月25日、宮城県仙台市で「スマイル“フード”プロジェクトin 東北2023」決勝大会を開催した。

FD(フリーズドライ)スープの商品アイデアコンテストで、優勝は山形県立山辺高校・チーム「山形愛す GHM」の作品「んまい! 山形名物芋煮風ミネストローネ」。山形勢の優勝は今回が初。優勝作品は東洋水産が商品化し、2024年秋頃に東北地区限定で発売予定だ。

同大会は「食の未来を担う青少年の健全な育成と、地域社会への貢献」を目的に開催しているもので、今回で9回目。東北地方6県の「食」に興味・関心のある高校生が対象で、今回は48校174チームから応募があった。

審査委員長の真喜屋理恵子常務は開会挨拶で「当社のFDスープは青森の八戸東洋で製造している。発売から成長を支えてくれたこの地域に、何か貢献できることはないかということからこの大会が始まった。食材や食文化の豊かな東北地方で学んだ高校生の皆さんに、創造力や独創性を形にする場を設けたいと考えた」と趣旨を説明し、「毎年、皆さんのアプローチや独創的な作品に感動して元気を頂いている。肩の力を抜いて、いつものようにプレゼンを頑張ってほしい」と激励した。

最初に各チームがプレゼンテーション(コンセプトやレシピの制作過程、使用した地域食材などの説明)を行い、次に審査員がスープを実食。実食審査は「レシピ通りに調理したスープ」と「FD加工して戻したスープ」の2種類で実施した。見た目や地域性、レシピの精度などに加え、FD適性なども評価。独創性や商品化適性、熱意なども加味して順位を決定した。

〈優勝作品「んまい! 山形名物芋煮風ミネストローネ」〉

郷土料理の芋煮をイメージし、ねぎ・里芋・牛肉・しめじを使用したスープ。山形市の特産品「山形セルリー」の香りをアクセントにしている。「山形名物の芋煮と『セルリー』をより多くの人に知ってもらいたいと思い、山形らしさを表現したスープに仕上げた」という。講評では「味、バランスが良く抜群の好成績」と評価された。

〈参加チーム・作品〉

▽準優勝=福島県立あさか開成高校・チーム「チームNaNaNa」・「ふくしま親子de とうもろこしスープ」
▽プレゼンテーション賞=青森県立三本木高校・チーム「にぼてぃーむ」・「青森幸辣湯」
▽調理技術賞=秋田県立金足農業高校・チーム「かなのー!三人娘」・「轟けかやき!~秋田の旨味の宝箱~」
▽地域貢献賞=宮城県泉高校・チーム「ホットポット」・「仙台味噌なのに中華スープ」
▽業界紙記者賞=岩手県立平舘高校・チーム「八幡隊」・「熔岩流黒坦々スープ」

左上から時計回りに、青森、岩手、宮城、福島、山形、秋田の作品
左上から時計回りに、青森、岩手、宮城、福島、山形、秋田の作品

〈米麦日報2023年11月28日付〉

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