はごろもフーズ、レンジ対応のパスタソース3品発売、新フレーバー「シーチキンペペロンチーノ」軸に、新規ユーザー獲得図る
はごろもフーズ(株)(後藤佐恵子社長)は2月5日、2024年春夏新製品のメディア向け試食会を開催した。
今回は各種新製品の中から、電子レンジ調理に対応した「パパッとレンジ」シリーズのパスタソースを紹介する。
はごろもフーズは電子レンジ対応パウチの製品を「パパッとレンジ」シリーズとして展開。2月19日、「パパッとレンジ シーチキンペペロンチーノ」「あらびきミートソース」「あさりと野菜ソースコンソメ風味」を全国で発売する。
主力の「シーチキン」を使用した「シーチキンペペロンチーノ」を軸に販売を進める方針だ。「あらびきミートソース」「あさりと野菜ソースコンソメ風味」は、ロングセラーの缶入りパスタソースをレンジ対応にした製品。年間販売予定数は、▽シーチキンペペロンチーノ=28万5,000個、あらびきミートソース=25万5,000個、あさりと野菜ソースコンソメ風味=19万5,000個。
はごろもフーズによると、パスタソースの市場規模は2020年に大きく拡大し、約550億円に到達。現在も成長を続けている。容器別の割合を見ると、約9割が袋入り(レトルトパウチ・小袋・レンジ対応パウチ・紙箱)タイプとなっている。
中でも現在のトレンドはレンジ対応パウチで、全体に占める割合は2019年に1.8%→2023年には7.6%へ拡大する見通しだという。ただ、はごろもフーズでは今後も缶タイプ・レンジ対応タイプを合わせて販売していく方針だ。「市場では缶から軟包材(レトルトパウチなど)へのシフトが進んでいるが、当社は今後も缶タイプを長年リピートしている層に向けて販売していく。さらに、今回発売した新製品で新規ユーザーの獲得も狙っていく」としている。
開発では「具材感」に着目した。はごろもフーズが実施したアンケート調査(2020年、N=1,105)では、市販のパスタソースに対する不満点として「具の量が少ない」という回答が最も多かった。そこで、今回は「他社製品と比較して具材が多くなるように」開発を進めたという。
新フレーバー「シーチキンペペロンチーノ」は、「まぐろの旨味ににんにくと唐辛子がきいた」味わいが特徴で、「具材感のあるきはだまぐろのフレークが楽しめる」。フライドガーリック、輪切り唐辛子入り。今回はアレンジメニューとして、「たことトマトのガーリックマリネ」も紹介した。茹でたこ、玉ねぎ、プチトマトなどにパスタソースを和えるだけのレシピで、同社のレシピサイトやSNSで紹介していく。「パスタソースの需要が下がる夏場の需要を喚起するために、簡単でさっぱり食べられるマリネを提案する」。
「あらびきミートソース」「あさりと野菜ソースコンソメ風味」は、具材感と“缶詰と同じ味”を訴求していく。
〈米麦日報2024年2月7日付〉