AKOMEYAで“ご当地”米粉フェア開催
“ご当地”をテーマにした米粉グルメフェアが(株)AKOMEYA TOKYO(山本浩丈社長社長)の3店舗で開催中だ(神楽坂・新宿・横浜ポルタ店)。農林水産省の米・米粉消費拡大対策事業の一環。AKOMEYAが菓子や麺、ミックス粉など全国20社・31品を販売している(下表)。フェア開催に当たりこのほど、東京・神楽坂の店舗で記者発表会を開催した。
農水省穀物課米麦流通加工対策室・葛原祐介室長は「昨今、米粉は注目を集めている。昨年から取り組む情報発信サイトの米粉タイムズを見て頂ければ、米粉の一通りの知識が手に入るが、まだ知らない米粉がある。今回、ご当地の食文化で米粉がどう活躍しているのか、“ご当地”の米粉を集めてみた」と挨拶。
AKOMEYAの山本社長は「10年前に和食がユネスコの無形文化遺産に登録された。和食の中心には米がある。遺産と言うからには、なくなってしまうことに危機感を持つ必要がある。我々のビジネスのベースは米なので、生産減少が見込まれる状況でもビジネスを成立させていかなければならない。フェアを通じて米粉の可能性を表現したい」と意気込みを語った(写真前列中央左が山本社長)。
続けてベトナムにルーツを持つ、米粉アンバサダーのドグエン・チランシェフがアレンジレシピとして米粉カレー麺と米粉パンのフレンチトーストを提案。「米粉の醍醐味はどんなおかず、味付けにも合うこと。米と一緒で幅広く使える。米麺は茹で時間が2~3分と短く、時間がない時にもおすすめ。米粉パンのフレンチトーストも卵液の浸透時間が5分程度なので手軽に作れる。今後はベトナムのバインミーのパンを米粉で作りたい」などと語った。
フェア参画事業者のうち、当日登壇した企業の商品概要は次の通り。
【(株)おこめん工房】
広島で米の生産から米麺への加工まで取り組む生産者。「米粉独自のおいしい麺」をコンセプトに、「ツルツルモチモチ食感」の「おこめん」(白米・玄米)を販売。広島県内では学校給食に採用されているという。
【カムコミュニケーションズ(株)】
山形の米粉菓子製造業者。もとは米穀店だが、米菓事業・洋菓子事業を経て米粉菓子製造を開始。庄内はえぬきの米粉を使用した「おこめのバウム」を製造・販売しており、季節ごとに地元食材を使用したフレーバー商品を展開。
【(株)SYOKUSAN】
北海道の米卸。米消費拡大の一環として米粉のバウムクーヘンの販売を開始。道産米粉を使用し、ソフト・ハードの2タイプを展開。「毎日使う分だけ米粉を挽いている。ハードタイプはムギュッと食感が特徴」。