農林水産省、食品工場へのロボ導入・運用ガイドライン公表、生産性向上後押し
農林水産省は4月17日、「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を公表した。
ガイドライン策定によりロボットをはじめとした先端技術の導入を後押しし、生産性向上を図る。
食品製造業の労働生産性は他の製造業の6割程度に留まっており、農水省はみどり戦略で2030年までに「食品製造業の自動化推進・労働生産性3割以上アップ」を目指している。一方、製造現場へロボットなどを導入する際のHACCP対応については指針が存在せず、導入の妨げになっていた。
今回、農水省は(一社)日本惣菜協会らのコンソーシアムに委託し、SIer(システムインテグレーター)、機械メーカー、食品製造事業者の協力を得てガイドライン策定に至った。
ガイドラインでは、HACCPに沿って衛生的にロボットなどを使用するための留意点を導入~運用、維持管理の各段階でまとめた。また、SIerや現場管理者への教育についても掲載している。
◆農林水産省「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」
〈米麦日報2024年4月19日付〉