ヤマタネ100周年に向け、情報発信拠点「新芽の便り」をオープン、特設サイトも公開、各種プロジェクトを進行中
(株)ヤマタネ(山﨑元裕社長)は6月3日、創業100周年を記念した情報発信拠点として、おむすび屋「新芽の便り」をオープン。併せて特設サイトを公開した。
同社は7月3日に創業100周年を迎える。現在、社内の「100周年事業実行委員会」が中心となり、社内外に向けた各種プロジェクトを進行中だ。河原田岩夫副社長(6月21日付で社長就任予定)は「まずは次の100年に向けた情報発信の場を設けた」とコメントした。
〈おむすび屋「新芽の便り」〉
100周年事業実行委員会の議論の中で、「ヤマタネから情報発信する場が欲しい」との意見があった。そこで、地域とのコミュニケーションを図ることも目的とし、本社の近くに「新芽の便り」を開店した。来年10月までの期間限定店舗で、「おむすび屋事業を本格的に開始したわけではなく、あくまで情報発信拠点として設置したもの。ただ、メニューや内装などはかなりこだわっていて、創業事業である米卸事業をできるだけ多くの方に発信したい」(100周年事業実行委員会・長谷川洋委員長)。
店舗は地上2階・地下1階で、1階がテイクアウトのおむすび屋になる。おむすび以外にも全国のごはんの友となる食品を販売。「全国の取引先や仕入れ先に、ヤマタネが情報発信の場をつくったことを案内している」。6月は新潟産の食品を多数並べた。2階、地下1階はランチ・ディナーのイートインスペース。地下1階にはヤマタネ本社の周辺地域(越中島)の開発の変遷を紹介する展示も。
おにぎりに使用する米は秋田サキホコレ、宮城萌えみのり。今後、青森まっしぐら、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、新潟コシヒカリ、新潟新之助、栃木コシヒカリも使用する予定だ。地域とのコミュニケーションでは、月に1回ペースで子ども食堂を開く予定。「これも手探りだが、社内でボランティア募集もしつつ、どういった形でできるか検討していきたい」。また、サステナビリティへに配慮し、内装の土壁に食品事業関連のもみ殻や、物流事業関連の木製パレットの廃材を使用した。
〈米麦日報2024年6月4日付〉