淡路麺業が生パスタ端材をアップサイクル、第一弾はクラフトビール発売
淡路麺業(株)(兵庫県淡路市、出雲文人代表)はこのほど、生パスタの製造過程で発生する端材を別の製品へアップサイクルする取り組みを開始した。
第一弾として地元・淡路島の醸造所とコラボし、端材を原料の一部に使用したクラフトビール「superstar(スーパースタア)」を発売。直営の生パスタレストランで提供しているほか、製造元の醸造所「NAMI NO OTO BREWING」の直売所・オンラインショップでも販売中だ。今後は安定的に端材を使用する仕組み作りを目指すほか、利用を希望する企業も募集していくという。
淡路麺業は2007年に生パスタの製造・販売を開始。1日3~5万食を製造する過程で約50kg以上の端材が発生しており、「ただゴミとして廃棄するのではなく、アップサイクルとして活用できる方法を模索し、環境や社会に還元していきたい」との考えからプロジェクトを始動。生産量が多い主力3商品の端材を醸造所に提供し、製品化が実現した。
今回発売したクラフトビールは淡路島産の金柑を使用した「爽やかでジューシー」な味わいが特徴で、「パスタのタンパク質由来のスムースな口当たりに、小麦の豊かな風味が楽しめる」という。オンラインショップでの価格は、350mL缶×6本で税込4,600円。
〈米麦日報2024年6月14日付〉