キユーピー 加工品の生産・開発強化、新拠点「関西キユーポート」設立へ
キユーピーは、伊丹工場(兵庫県伊丹市)の跡地に、タマゴ加工品の生産拠点を中心とするグループの生販物一体型の拠点「関西キユーポート」を新設する。竣工は2020年1月、稼働は同年春ごろを予定。関西エリアをターゲットに、タマゴ加工品の生産合理化を加速する。
新設する関西キユーポートでは、これまで別棟に分かれていた割卵工場とタマゴ加工品の生産工場を集約し、割卵から加工までの一貫生産体制を整える。今後需要拡大が見込まれるタマゴ加工品の生産合理化を図り、商品開発のスピードを加速することで、多様化する顧客ニーズに応える考え。さらに、周辺に点在するグループ各社の営業・物流部門を集約し、生販物一体型の拠点として部門間のシナジーを向上させる。
なお、伊丹工場は1938年3月操業で、マヨネーズや液卵、タマゴ加工品の生産拠点を担ってきたが、神戸工場新設による関西の生産体制再編に伴い、16年11月にマヨネーズの生産を終了している。
関西キユーポートはS造5階建て、建築面積約4000平方m、延床面積約2万方m(予定)。着工は今年9月、竣工は20年1月、操業開始は20年春(予定)。投資額は約115億円。仙川キユーポートにあるような一般向け見学施設はない(神戸工場に既設)。
〈食品産業新聞 2018年9月10日付より〉