さらに成長、メニュー用調味料、市場規模5%増、800億円超へ
メニュー用調味料(合わせ調味料)市場はさらに成長している。これまで主力だった中華用に加え、醤油ベースの和風用やトマト等をベースにした洋風用、さらには電子レンジ調理用、肉関連メニュー専用品、パンやパスタ関係などの提案が活発化している。特に味の素の「Cook Doきょうの大皿」のヒットが市場を刺激し、和風・洋風系が好調だ。今年度の市場規模は5%程度増加し800億円前後まで達すると見られる。
メニュー用調味料は、麻婆豆腐など中華料理用が先鞭をつけ、その後、韓国風、さらに現在では和風、洋風をラインアップ、調理方法も炒め、煮込みという主流以外にレンジ専用、さらに食パンのフレンチトーストやパスタメニューなど洋風にも広がっている。主素材(肉、魚介類、豆腐、野菜など)を加えてフライパン等で簡単に目的の惣菜を調理するソース系のパウチタイプ(副素材入りや専用調味粉入りもある)をメニュー用調味料とすれば、その市場規模は800億円を超えるまで成長した。
この分野のはっきりした統計はないが、メーカー筋の話を総合すると、市場規模は12~13年度に和風が大きく伸び700億円を突破、14年度も各社の活発な商品提案で780億円程度となった。15年度も主力の中華系が堅調に推移しており、さらに各社が秋に有力な新製品を投入したことからさらなる成長が見込まれる。本紙推定だが、今年度は800億円レベルまで達しそうだ。