ケンコーマヨネーズ 3年ぶりのグループ総合フェア、サステナビリティと課題解決をテーマに2フロアで展開
ケンコーマヨネーズは10月13日から2日間、産業貿易センター浜松町館(東京)で3年ぶりにグループ総合フェアを開催した。サステナビリティをテーマに環境・社会への取り組みとグローバルトレンドなどを紹介する「つなぐみらいゾーン」と、お客様の課題解決に役立つ情報を提供する「ひらくあしたゾーン」の2つのフロアで展開。10時に開場すると、すぐに会場は賑わいを見せ、外食・給食・中食等の来場者は久しぶりのメニュー提案を楽しんだ。2日間で全国から2,000人の来場を見込む。
「ひらくあしたゾーン」では、合計8コーナーでメニュー37点を展示。感染対策を図りながら16点の試食を提供した。外食に向けては、消費意欲をかき立てる「安心」「健康」「背徳」「贅沢」「冒険」「共感」をキーワードに6コーナーでメニュー提案を行った。
例えば、「健康」コーナーでは、「豆腐干のチンジャオロースあんかけやきそば風」を紹介した。高たんぱく・低糖質の豆腐干を麺の代わりに使用。「のせるだけ」シリーズの「肉末芹菜」(ローモーチンツァイ)と合わせるだけで、簡単にあんかけ焼きそば風に仕上げることができる。
「背徳」コーナーでは、背徳を“食を楽しむ幸福のスパイス”と捉えて、ボリューム、濃厚、にんにく、ハイカロリーなメニューで、楽しく、魅惑メニューを紹介。「卵に沈む!濃厚ダブルチーズのカルボナーララーメン」は、半熟茹で卵10個を濃厚な豚骨スープに沈め、仕上げに「とろ~りチーズソース」と削りチーズをふんだんに使用した、これぞ究極の背徳メニューと言えそうな逸品。
「共感」コーナーでは、自給率向上に欠かせない米、米粉、牛乳に注目しながら食品ロスも削減するメニューを提案。魚の切れ端を余すことなく利用したアップサイクルメニュー「魚介カレーの酢飯づくし」や、まろやかでコクのある牛乳茶漬けなど、主菜、副菜、デザートまで牛乳の可能性を感じられる「牛乳づくしの茶漬け定食」などを紹介した。
一方、総菜量販・コンビニ向けに「中食」コーナー、リテール・カフェピザ・バーガー向けに「パン」コーナーも設置した。「パン」コーナーでは、「野菜が摂れる2色のブラウニー」が注目を集めた。下処理済のごぼうとじゃがいもを使用し、野菜がしっかりと摂れるブラウニー。濃厚なチョコレート味と風味豊かな抹茶味の2種類を紹介した。
また、手作り感創出と効率アップを共に叶える「時産商品」も紹介した。冷凍・素材系商品、ゆで卵商品、液卵商品などを展示して、どのくらい時間を生み出すかメリットを訴求。例えば、生のさつまいも1kgを下ごしらえすると約17分かかるが、冷凍さつまいも(紅あずま)乱切り1kgの場合は袋から出すだけで15秒に。加速する人手不足の問題の解消につなげる。
炭井社長「食を未来につなげる新提案を」
10月13日にはメディア向け説明会が開かれた。ケンコーマヨネーズの炭井孝志社長は「円安の進行で原料・資材・エネルギーコストが高騰しており、リーマンショックの何倍もの影響を受けている。厳しい状況が下期、来期と続くことが予想されるが、コロナの影響も少なくなり、生産量はコロナ前の2019年度並みに戻りつつある。ウイズ・コロナの中で始まった全国旅行支援は、業務用市場に大きなインパクトを与えるのではとインバウンドの効果を期待している」と現状を分析。
その上で、「当グループの使命は、食を未来につなげる新しい提案をし続けることである。これからも食市場を盛り上げていくため、前向きに取り組んでいきたい」と述べた。