「キットカット」砂糖を削減、食べやすいサイズに変更も、レギュラー品を大幅刷新/ネスレ日本

リニューアルする「キットカット」レギュラー品
ネスレ日本は今秋、「キットカット」のレギュラー品を大幅刷新する。砂糖の使用量を減らした新レシピを採用するとともに、食べやすいサイズに変更する。対象商品は9品、いずれも9月14日全国発売。

2020年1月から7月までのチョコレート市場は構成比の高いポケットタイプが低調に推移するなか、家庭内需要の高まり等を背景に袋タイプが前年を上回って推移した。ネスレ日本コンフェクショナリー事業本部マーケティング部長の竹内雄二氏は、「カテゴリートップブランドの『キットカット』活性化は、市場活性化のカギとなる」と話す。

市場活性化のけん引役としても期待される今回のリニューアルだが、同社によれば近年の消費者の嗜好トレンドを踏まえ、長期間にわたり準備を進めてきたという。

チョコレート菓子の購入を控える理由に「砂糖の摂取を控えたい」という声が多く聞かれたことから、従来のおいしさを保ちながら従来品と比較し、砂糖の使用量を減らしたレシピの開発に着手。砂糖の代わりに豆乳おからパウダーや全粉乳を使うことで実現したという。

定番の「キットカット ミニ」は従来品から砂糖を10%減、「オトナの甘さ」シリーズはビスケット中の砂糖を15%減。カロリーと1枚あたりの重量は「キットカット ミニ」が64から54キロカロリー、11.6gから9.9gに、「オトナの甘さ」は64~65から55~56キロカロリー、11.3gから9.7gにそれぞれ変更。袋タイプについては枚数を1枚増やして展開する。

販売促進策として、テレビCMを10月2日から18日、11月13日から29日に投下する予定。消費者参加型のデジタルキャンペーンも実施する。