特許製法で独自の形状を実現「カンデミーナグミ」/カンロ【食品産業技術功労賞】

カンロが2013年に発売した「カンデミーナグミ」は、特許製法から生まれる独自の形状とハードな弾力食感を特徴とする。発売当初から「噛んで楽しむエンターテイメントグミ」をコンセプトに掲げて展開し、2023年に10周年を迎えた。
発売以来、右肩上がりに売り上げを伸ばし、現在ではカンロの主要ブランドへと成長した。グミ主要層の30代から40代女性をはじめ、10代から20代若年層まで幅広く支持されている。
2017年に取得した特許製法により、グミを縦方向に充填することで成形の自由度が増し、独自性の高いさまざまな形を実現している。これまでに波型やパズル型、矢印型をはじめ100種超のユニークな形を提案してきた。
味バリエーションも拡充している。発売当初は単味だったが、複数の味で1袋当たりの内容量が多いグミの需要が高まってきたことから、2015年に炭酸飲料味のアソート品として「カンデミーナグミスーパーベスト」を発売したところ、売れ筋商品となった。
この「カンデミーナグミ」は、第53回 食品産業技術功労賞「商品・技術部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉