製油メーカー第3四半期、急激な円安でコスト環境が変化、油価値上げへ

製油メーカーの16年度・第3四半期決算は下表のとおりとなった。原料相場見合いでミール販売価格が下落したことにより、多くのメーカーが減収となっているが、利益面では堅調な油脂需要をベースに、原料コストの低下やコスト削減努力、高付加価値商品の構成比拡大などが寄与し、各メーカー共に大幅増益を達成した。

しかし、16年度も残すところあと1カ月余りとなり、もう本来なら製油業界にとって良年だった、と結論付けてもよいところだが、昨年の晩秋から初冬にかけての急激な円安がコスト環境を大きく変えてしまったことで、現第4四半期から、来年度にかけて予断を許さない情勢となっている。（詳細は本紙にて）