檜前慶一・昭和産業取締役専務執行役員に聞く-春の食用油特集③
–16年度の油脂事業を振り返るといがかですか。
搾油コストは比較的安定し、油脂の需要も堅調に推移したこともあり、当社としてもさまざまな営業展開を行うことで、販売数量は増加を確保できているが、13年度の業績と比較すると物足りない感もある。
また足元の相場は、米国大豆・カナダ菜種共に豊作にもかかわらず、相場自体は高値圏にあり、為替も昨秋から急激に円安が進み、現在も国際情勢に左右されやすい状況にあり、先行き不透明だ。さらに包材コストや物流コスト、エネルギーコストの上昇や人手不足の影響も含めて、第4四半期以降の採算は非常に厳しく、安定した事業展開が難しくなっている。(詳細は本紙にて)