EU・バイオ燃料政策、10%目標の混合率の進捗伸び悩む-農水省海外レポ
農水省の海外食料需給レポートは、EUのバイオ燃料政策の動向についてこのほどまとめている。それによれば、EUでは温暖化対策としてバイオ燃料の使用を促進するため、09年に「再生可能エネルギー指令(RED)」により、輸送用燃料に混合するバイオ燃料の割合を20年までに10%以上とする義務的目標を設定。さらに15年には、既存作物との農地競合を避けるため、廃油の再利用などを含む非食用作物由来のバイオ燃料の使用を促進するためにREDを改正、混合率10%の内訳として食用作物を原料とするバイオ燃料の混合率の上限を7%とした。しかし各国のバイオ燃料政策にはバラつきがあり、混合率は伸び悩んでおり、今後もその傾向が続くとしている。(詳細は本紙にて)