ラニーニャ現象が発生、春まで続く可能性が高い-気象庁見通し
気象庁がこのほど発表した、12月のエルニーニョ監視速報によれば、ラニーニャ現象が発生し、春まで続く可能性が高いとしている。監視速報によれば、11月の監視海域海面水温は基準値より低く、海洋表層の水温は西部では平年より高く、中部から東部にかけても低かったとしている。また、太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は、平年より不活発とした上で、このような海洋と大気の状態はラニーニャ現象時の特徴を示すとしている。
同庁では今後の見通しとして、監視海域の海面水温が冬は基準値より低い値で推移し、冬の終わりから春にかけて次第に基準値に近づき、春は基準値より低いか基準値に近い値で推移するとの予測から、春までラニーニャ現象が続く可能性が60%、平常に戻る可能性は40%と、春まで続く可能性が若干高いとの見解を示している。
〈大豆油糧日報2017年12月14日付より〉