昭和産業18年秋冬新商品 健康とおいしさを基軸に 家庭用油「オリーブオイル生活」など5品
昭和産業は8月1日、18年秋冬の家庭用新商品発表会を本社で開いた。健康とおいしさを基軸としたオリーブ油、プレミックスなど合計5品を9月1日発売する。
発表会にあたり、山口龍也・取締役常務執行役員が中期経営計画に沿った施策方針に触れた上で、「油脂・食品事業では、業務用は中食・外食へのさまざまな課題解決型の営業活動と共に商品を発売している。家庭用では、体にやさしい健康を基軸にした商品を発売していく。当社は粉と油のシナジーにより、食のさまざまなテーマ・シーンに提案すると共に、食べ方・メニューをSNSも活用して、情報を発信していく」と述べた。
山口龍也・取締役常務執行役員
次いで、小河原賢二・執行役員食品部長が新商品の狙いについて、「健康を意識した生活スタイルの広がりと共に、消費者は食品に対して本格的なおいしさを求めている。今回の秋冬新商品は、健康と本格的なおいしさをキーワードに、油・ミックス・健康食品の分野で開発した。その中でオリーブ油市場は、健康イメージの広がりと共に急成長している。しかし、使い方が分からないといった苦手イメージを持っている方も見受けられる。そこで料理の使いやすさと健康を兼ね備えた、くせの無いあっさりした軽い味わいの『オリーブオイル生活』を提案する。苦味や辛味を抑え、これ一本でさまざまな料理に使うことができる。これらの新商品により新規需要の創出と市場活性化を図っていきたい」と説明した。
小河原賢二・執行役員食品部長
〈家庭用オリーブ油「オリーブオイル生活」、ピュアタイプを品ぞろえ強化〉
家庭用油の新商品「オリーブオイル生活(950g)」は、オリーブ油の既存商品がエクストラバージン2品という中で、ピュアタイプの品ぞろえ強化と共に、オリーブ油特有の風味が苦手な消費者や、使い方がよく分からないという消費者に提案することで、間口を広げることが狙い。商品名には、消費者の生活にオリーブ油を近づけたい思いを込めた。揚げ物・焼き物、生食などさまざまな料理に使うことができる。
「だしがきいてるから揚げ粉(容量100g、同150円)」は、から揚げ粉市場が横ばい傾向をたどる中で、構成比が拡大している水溶きタイプの商品で、他社には無いカツオ風味のだしがきいた味と、従来無い白地のやさしいデザインで差別化を図った。さらに従来品(日本食品標準成分表15年版七訂・から揚げ用プレミックス粉との比較)より塩分を50%カットしている。
「だしがきいてるから揚げ粉」
「昭和謹製お好み焼き粉」「同たこ焼き粉」(共に容量500g、同350円)は、原料に国産小麦粉を使用することで、競合他社に無い新ジャンルを確立することが狙い。安全・安心感とおいしさを共にアピールすることで、市場活性化にもつなげる。
「お好み焼粉」はカツオとサバのだしのうま味がきいた、ふっくら、口どけの良い食感、「たこ焼き粉」は黄色味のある生地で、カツオと丸鶏エキスのうま味がきいた、外はカリッと、中はとろ~り食感が特徴となっている。また、再封できるシールを付与することで、使い勝手のよい商品として訴求し、さらにはQRコードから特設サイトに接続することで情報発信ツールとしても活用する。
「昭和謹製お好み焼き粉」
「お釜にポン 乳酸菌Plus(20粒、同500円)」は、同シリーズ発売35周年を来年に控え、ラインアップの充実を目的に、従来のビタミンEよりわかりやすい健康成分として人気の乳酸菌100億個が補える商品を開発した。
〈大豆油糧日報 2018年8月3日付より〉