日本橋高島屋新店舗で大豆食材使ったサンドイッチ「SOY TIME」限定発売/紀ノ國屋

左=上から「soy ミートのコッペパン ガパオ風」「同 焼肉風」、右=上から「soy クリームのコッペパン マロン」「同 葡萄」「同 ベリー」
〈不二製油製大豆ミート・豆乳ホイップクリーム使用、働く女性の朝を応援〉
スーパーマーケット「キノクニヤ」を運営する紀ノ國屋は18日、都内のホテルで、大豆食材を使用した新商品「SOY TIME」の発表会・試食会を開催した。新豆乳素材に関する情報発信を行っている、まめプラス推進委員会(代表・不二製油グループ本社)と共同で実施した。「SOY TIME」は、一日の始まりの朝食でたん白質を摂取するため、不二製油が開発した、大豆ミートと、同社が特許を取得しているUSS製法による「豆乳ホイップクリーム」を使用した、ワンハンドで手軽に食べられるサンドイッチ。

大豆ミートを使用した「soy ミートのコッペパン 焼肉風」「同 ガパオ風」(2品とも税込み320円)、豆乳ホイップクリームを使った「soy クリームのコッペパン ベリー」「同 葡萄」「同 マロン」(3品とも380円)の5種で展開する。25日から、「キノクニヤ」の新店舗「アントレ」(25日午前10時半オープン、東京都中央区の「日本橋高島屋S.C.」新館1階内)限定で発売する。

冒頭あいさつした、不二製油グループ本社の角谷武彦最高マーケティング責任者は、大豆食材を生活に取り入れることの重要性について、世界の人口増加や、たん白質需要量の増加、地球温暖化、水不足といった、食を取り巻く環境の変化について述べた上で、これらの課題解決に貢献するのが大豆食材だとした。

左から不二製油グループ本社・角谷武彦最高マーケティング責任者、紀ノ國屋・堤口貴子社長、ラブテリ・細川モモ代表理事

左から不二製油グループ本社・角谷武彦最高マーケティング責任者、紀ノ國屋・堤口貴子社長、ラブテリ・細川モモ代表理事

さらに角谷最高マーケティング責任者は、大豆には、人間に必要な三大栄養素(たん白質、炭水化物、脂質)がバランスよく含まれているほか、大豆を生産する際に必要な水の消費量は、牛肉生産時の約10%程度であることなど、資源利用効率が良いことを紹介し、人にも地球にも優しい食品だとした。加えて、同社の取り組みについて、「大豆たん白を見直す時代がきている。健康のために我慢して摂取するのではなく、おいしい食品として大豆由来の食品を選んでもらえるように、研究を行っている」とし、大豆ミートや豆乳クリームについても紹介した。

〈働く女性の朝食欠食率は約4割、大豆食材使った朝食は仕事と健康をサポート〉
続いて、紀ノ國屋の堤口貴子社長が、「SOY TIME」の特徴について説明し、「働く女性が増え、食事の時間が減り、朝食を食べない女性が増加している。新店舗『アントレ』が立地する日本橋では、オフィスが増加している。忙しい女性の生活を、ヘルシーにサポートするため、大豆食品を活用し、ワンハンドで食べられるサンドイッチを発売する」と述べた。

続いて、母子健康に関する研究や啓発・環境整備を行う組織「ラブテリ」の細川モモ代表理事は、「働く女性の朝ごはん事情」と題し、講演を行った。

ラブテリが運営する、働く女性を対象に食生活アドバイスなどを行う「まるのうち保健室」の報告書では、働く女性がやせている割合が、全国平均を上回っていることが分かった。細川代表理事は、この要因について、朝食の欠食率が36%にのぼっていること挙げた。また、栄養摂取状況については、約9割の人でたん白質が不足し、ビタミンB1、カルシウム、マグネシウム、鉄分などの摂取量が大きく不足していることが判明した。健康被害については、肩こりや冷え性といった不調に悩んでいる女性が多いとした。

この上で、仕事と健康を両立させるために重要なのが、朝ご飯だと述べた。朝ごはんは、血糖値を安定させ、特に、糖質とたん白質の食事は、体内時計を動かすため、豆腐のみそ汁や、納豆ご飯などが効果的だとした。

〈大豆油糧日報 2018年9月20日付より〉