食肉不使用「ゼロミート」ハンバーグ発売、豆乳クリーム使用の“チーズイン”も/大塚食品

ゼロミート「デミグラスタイプハンバーグ」「チーズインデミグラスタイプハンバーグ」(大塚食品)
〈大豆使用で食肉のような食感・味・香りを実現、関東エリア中心に先行発売〉
大塚食品は、大豆を使った食肉不使用のハンバーグ「ゼロミート デミグラスタイプハンバーグ」と、チーズのような豆乳クリームを使用した「同 チーズインデミグラスタイプハンバーグ」の2品を関東エリア中心に11月27日から先行発売する。価格は、税別278円、内容量は140g、商品形態はスタンディングパウチ。

「ゼロミート」は素材に食肉を一切使わず、大豆を使用することで食肉のような食感・味・香りを実現し、電子レンジで温めるだけでおいしく食べられるようにした。フローズンチルド商品のため、より安定した商品供給ができ、廃棄ロスを防ぐなど環境にも配慮されている。

なお同社では「ゼロミート」は今回のハンバーグ2品の発売を皮切りに、今後もさまざまな肉代替食品メニューを開発し、ブランド化を目指すとしている。

〈食肉のおいしさ・食感・香りを追求、5年後には食品売場でコーナー化目指す〉
同社は21日、「ゼロミート」発表会を都内で開き、新規事業企画部の嶋裕之部長は、「海外における消費者の状況をみると、肉代替商品を食べているのは、ベジタリアンだけでなく、健康面を理由にしている人も多い。また、日本における糖質制限者の方の中には、肉類は好きだが食べるのを控えているという方が3割程度いる。『ゼロミート』の特長は、食肉のようなおいしさでありながら、大豆由来の植物性たん白質であること。味わいは、一般的なお肉のハンバーグのおいしさを比較対象に、香りや味づくりの開発を進めてきた。お肉を食べたいが我慢している人をターゲットに展開していく」と商品特長を説明した。

「日本における肉代替市場」(大塚食品)

同社によれば、肉代替市場は日本でも成長市場となっており、16年時点で約144億円だが、22年には約254億円規模になる見込みだという。嶋部長は、「5年後にゼロミートコーナーが、日本の食品売り場にできることを目指す」と抱負を語った。
 
〈大豆油糧日報 2018年11月22日付より〉