Jオイルミルズ、CM軸にオリーブ油マイルドタイプ訴求、売上増を確保/18年度上半期
また、キャノーラ油はコスト環境を説明しながら価格維持に努めたが、ごま油の販売では課題を残したと振り返っている。
同社では上期のオリーブ油の販売施策について、「7月にエクストラバージンの『ひとかけ』用途を訴求したテレビCMの投入に続いて、9月からは普段の家庭料理にマイルドタイプをお使いいただく内容のCMを、中京地区を皮切りに、各地区で順次放映している。
これまで訴求に注力してきたエクストラバージンに加えて、オリーブ油ユーザーの間口を広げるためのマイルドタイプとの併売を進めることが狙いだ。9月のCM放送と合わせて中京地区で併売に取り組んだ結果、エクストラバージンの伸びに加えて、マイルドタイプの売上を上乗せする成果が得られている」と手応えを感じている。
さらに「下期からは、中京地区での成功事例を提案に生かして、SNSも活用しながら、自信を持って関東地区などでもオリーブ油の販促を加速させたい」としている。
今秋の新商品は、家庭用フレーバーオイルの展開として、花椒(ホアジャオ)の芳醇な香りと程よい「しびれ」が絶妙なバランスの「香り立つ花椒油(100g鮮度キープボトル)」と、パラっとして香り立つ本格的な炒飯を作ることができる「香り立つパラっと炒飯油(70g瓶)」を発売。さらに、ごま油市場に向けてオメガ3豊富なえごま油、アマニ油をブレンドした「アマニ油入りごま油」「えごま油入りごま油」(2品とも150g鮮度キープボトル)を発売した。
同社は新商品の狙いとして、フレーバーオイルについては「『花椒油』はマー活・ラー活のブームもあって流通企業の評価は高く、定番導入は順調だ。粉末状の花椒と比べて、鮮度キープボトルだから片手で量を調整できて使いやすいことも評価されている。間口としては広く無いが、奥行きのある商品だと思っており、初めての試みとして、ウェブ限定動画によるPRにも取り組んでいる。一度使っていただければ、リピートにつなげられると考えており、試食販売を通じて、訴求していきたい。また、『花椒油』と『炒飯油』は、食用油売場だけではなく、中華食材売場で販売されるケースがあり、味の素様の『香味ペースト』と『炒飯油』、『クックドゥ(中華調味料)』と『花椒油』といったコラボ販促も進めていきたい」との考えを示している。
「アマニ油入りごま油」「えごま油入りごま油」については、配荷は想定以上であり、店頭販促を仕掛けながら回転率と売上の推移を見守りたいとしている。
〈大豆油糧日報 2018年11月27日付より〉