2018年は「節目の変化を感じる一年」、新たな課題に商品・技術で応える/Jオイルミルズ・八馬史尚社長
開会にあたり、八馬史尚社長が今年一年を振り返る形であいさつし、「いろんな節目が変わってきたことを実感する年だったが、その中で当社の足元は物流費・人件費の上昇、菜種相場の高止まりといった状況にあり、今後も危機感を持って取り組んでいく必要がある。また、年末ということでお客様の元を訪問する機会も増えているが、消費は明るい材料を見出しにくいという声も聞かれる。構造的に少子高齢化の中で、来年は平成最後の年、干支では亥年であり、区切りの年となるが、消費増税ということもある。その中で当社としては、お客様の新たな課題に対して、商品や技術で応えたいと考えており、2020年の中期経営計画達成に向けて、一歩でも進んでいけるよう努めていきたい」と述べた。
次いで、善当勝夫取締役兼専務執行役員は乾杯のあいさつの中で、「毎年この時期は第4四半期を控えて、第3四半期の結果が出かけている、緊張した時期にあるが、植物油の位置付けや、汎用油に対する考え方が、当社の中でもようやく一枚岩となりつつある。営業は付加価値商品、家庭用ではオリーブ油や『花椒油』といった風味油・プレミアム油、業務用では長調得徳、J-OILPROの拡販に一生懸命取り組んでいる。汎用油は家庭用・業務用共に今後も重要で、安定供給に努めるが、製販配で利益の取れるプレミアム油をしっかりやっていこうと言うことを行脚して訴えている。この方針は来年も変わることなく継続し、それを通じて業界の健全な発展に尽くしたい」と述べ、杯を挙げた。
〈大豆油糧日報 2018年12月14日付より〉