マルコメ、「ダイズラボ」シリーズで“大豆のお肉”大豆ミートを一般家庭向けに展開、惣菜の素としても

第48回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
マルコメは健康ブームを背景に、大豆ミートを素材として、一般家庭でも使いやすいよう、レトルト、乾燥、冷凍の3パターンで発売したほか、麻婆豆腐などの惣菜の素としてもシリーズ展開、家庭用食品としての地位向上に貢献した。

今年8月の新商品では、湯戻しや水切りなしでそのまま使えるレトルトタイプをリリース。より使い勝手を向上させたことで、需要の拡大がさらに進むと期待されている。 低カロリー&低脂質、高タンパクで食物繊維が豊富、といった機能性を確保しながら、賞味期限が最長で20カ月の商品もあることから防災食としての用途としても期待されている。

以前の大豆ミートはパサパサしてしまうなど、加工が難しかったため、これまではなかなか肉の食感に近づけなかったが、同社は幾度の技術開発により、肉の食感に近づけ、調理の簡便性を高めたことで、需要の拡大につながっている。

また、大豆のお肉レトルトシリーズは、高温高圧なレトルト処理をすると、「お麩」のように軟化してしまうが、そこを畜肉のような食感になるように処方や処理条件を検討、商品化に漕ぎつけている。

〈大豆油糧日報 2018年12月3日付より〉