Jオイルミルズが6月3日出荷分から食用油価格を改定、コスト上昇吸収できず

大豆油糧日報 2019年3月19日付
〈家庭用キャノーラ油・サラダ油で12%以上、業務用汎用油はキロ20円値上げ〉
J-オイルミルズは18日、6月3日出荷分から食用油の価格改定を行うことを発表した。改定内容は、家庭用製品がキャノーラ油・サラダ油で12%以上、その他製品で4~10%値上げする。業務用製品は、汎用油(斗缶、BIB、ボトル、ピロー、ミニローリー)がキロ20円、加工用バラがキロ15円、その他製品はキロ10円、それぞれ値上げを行う。

同社では価格改定の理由について、物流費の急騰に加えて、エネルギーコスト、人件費、資材価格も上昇を続ける厳しい環境が続いているとした上で、生産・オペレーションの効率化や経費削減といった自助努力だけでは、コスト上昇を吸収できない状況にあるとしている。

油脂コストについても、シカゴ大豆相場は昨秋から上昇基調にあるほか、菜種も新穀の油分低下などがコスト上昇要因になっているとしている。さらには、米ドルやカナダドルといった為替の影響や、ミール価格の影響も大きく、油脂コストの大幅な上昇も避けられない状況にあるとしている。

〈大豆油糧日報 2019年3月19日付〉