マルコメ 液みその用途提案に注力、「赤だし」など想定以上の売れ行き
マルコメの19年3月期は減収増益となりそうだ。売上高に振り回されず、利益重視にこだわり、採算のとれる商品への販売を強化したことが、増益達成の要因と同社ではみている。
加えて、「料亭の味」「丸の内タニタ食堂の減塩みそ」「プラス糀 無添加 糀美人」などの主力商品は好調な売上を維持している。
今年の新商品では、「料亭の味」シリーズから、「米麦合わせ」を発売した。信州みそに麦みそを合わせた、まろやかなうま味と甘みのある中甘口のみそとし、カツオ、昆布、煮干しの3種の合わせだしでコクのある味に仕上げている。
今期は、液みその販売にさらに力を入れるという。液みそは発売から10年が経つが、これまで右肩上がりで売上を伸ばしてきており、今期も「赤だし」「白みそ」の販売が想定を上回る伸びを示しているとする。使い方提案では、通常のみそと一緒に冷蔵庫に常備し、献立に合わせた使い方の提案を強化していく。
現在のラインアップは、今春の新製品「つきぢ田村監修冷や汁の素」を含めて8種類、秋に向けてはさらにフレーバーを追加する。
プロモーションでは「料亭の味新テレビCMふたりでおやすみ」編の反響が良く、各番組で取り上げられており、恒例の8月5日「発酵の日」に合わせて、テレビCMも投下してさらなる認知向上に努めていきたいとしている。
〈大豆油糧日報 2019年4月24日付〉