やまみ・ハウス食品Gが資本業務提携、合弁会社設立や新規事業創出など検討

大豆油糧日報 2019年5月14日付
やまみ(広島県三原市)とハウス食品グループ本社(大阪府東大阪市、以下ハウス食品G)は5月13日、資本業務提携を行うことを発表した。ハウス食品Gは、やまみの発行済株式の3.5%を東証の単一銘柄取引によって取得する。やまみはハウス食品Gの株式を取得しない。

やまみは西日本エリアを中心に、豆腐・厚揚げを中心とする大豆製品の製造・販売を展開、さらに今秋には静岡県内で建設中の「富士山麓工場」が稼働予定となっている。ハウス食品Gは、米国において豆腐事業に取り組むと共に、長年わたる大豆製品研究開発によりノウハウを蓄積している。

その上で両社は、豆腐は健康素材として、より幅広い食シーンへの提案が求められていること、大豆製品関連市場の活性化は共通の考えであることから、両者が保有するリソースを融合することで、今までにない新価値を共創し、相互の事業発展と新規事業の創出を目指すとしている。

業務提携の内容は、両社で今後協議を進めていくとした上で、
〈1〉ハウス食品Gの米国豆腐事業・大豆製品研究開発ノウハウ、幅広い加工調味食品の製品開発ノウハウを生かした、やまみ製品による新規付加価値製品の国内展開。
〈2〉ハウス食品Gの健康素材を活用したやまみ豆腐製品の提供価値向上。
〈3〉両社出資による合弁会社の設立の検討を含む新規事業の創出・両社協業の取り組み
〈4〉両社間における販売支援など、両社協働に関わる諸施策の検討・推進
──を挙げている。

豆腐メーカーと食品メーカーとの業務提携例は、相模屋食料と不二製油G本社との提携が代表的であり、主に不二製油のUSS新豆乳素材を生かして、相模屋食料は「ナチュラルとうふ」「のむとうふ」などの新しい豆腐商品のラインアップを強化している。

〈大豆油糧日報 2019年5月14日付〉