雪印メグミルク「ミルキーソフト」にキャラメル味、健康タイプも堅調/2018年度マーガリン業績
雪印メグミルクの2018年度のマーガリンの業績は、前年を下回ったものの、市場実績を上回って着地した。グルメタイプや健康タイプ製品がけん引した。
プレーンタイプは市場が苦戦していることに伴い、同社の「ネオソフト」も振るわない状況が続いた。他方で、「ネオオフト コクのあるバター風味」などグルメタイプは好調だった。健康タイプでは、市場が2ケタ減と厳しい中、同社の「ネオソフトハーフ」「同 キャノーラハーフ」「同 べに花」は前年実績を確保した。パッケージでコレステロール0(ゼロ)と強調表示できる付加価値をアピールしてきた。「ミルキーソフト」は、リピート率が高く、計画を上回って推移している。今年2月には、ベースの「ミルキー」の味わいと親和性が高いキャラメル味を新発売し、好調なスタートとなっている。2品並べると、ハート型のトーストになったり、不二家のキャラクター・ペコちゃんとポコちゃんがハイタッチするデザインとなっている。ブランド化による相乗効果やひな祭りの仕掛けで、既存の「ミルキーソフト」も絶好調だった。
トランス脂肪酸問題への対応としては、昨年3月からパッケージの表面、ホームページ上で情報発信し、取り組みは奏功しているとする。他方で、パッケージの記載について、まだ消費者認知度が低いことを課題とし、「最新情報を反映した情報発信を継続する」との考えを示した。
今期の施策は、健康系商品と「ミルキーソフト」ブランドの好調を維持しながら上期を着地し、通期でも前年超えを目指す。
〈大豆油糧日報 2019年6月7日付〉