台風19号で納豆・豆腐の一部メーカーに被害/大豆油糧日報10月15日まとめ
10月12日に上陸した台風19号の大雨により、長野や宮城など7県の47河川66カ所で堤防が決壊し、本紙「大豆油糧日報」関連企業でも一部被害が発生した。
【油脂】
油脂メーカー3社では、日清オイリオグループは、一部の破損などは見られたが、人的被害や操業への影響はなかった。物流についても予定通り出荷できているとし、道路状況などで配荷への影響が生じた際にも、なるべく安定供給を目指すとしている。J-オイルミルズも人的、物的にも大きな被害はなかった。現在、「調達、物流、流通のサプライチェーン全般にわたってお取引様、お客様への影響を精査している」としている。昭和産業も現在のところ、被害や影響はないとしている。
【みそ】
みそ関連では、大手メーカー、マルコメ、ハナマルキ、ひかり味噌の三社とも生産設備などへの影響はなかった。また、全国味噌工業協同組合によると、長野県で1件、福島県で1件の被災を確認しており、その被害状況については現在調査中としている。
【凍り豆腐・油揚げ】
みすずコーポレーションは、長野市の本社工場、更北工場ともに被害はなかったという。物流面の影響は現在精査中とし、場合によっては輸送経路の変更などで対応する。
【納豆】
全国納豆協同組合連合会によれば、あづま食品の福島県郡山の工場において、浸水被害が報告されているという。そのほかの会員からは現時点で、被害は報告されていない。
【豆腐】
全国豆腐連合会によれば、会員の被害状況の全容把握には至っていないが、千曲川が氾濫した長野市の豆腐事業者数件において、被害が報告されているという。
〈大豆油糧日報 2019年10月16日付〉