バイオマス使用ごみ袋を鹿島アントラーズホームスタジアムで使用開始/昭和産業
昭和産業は2月28日から、同社バイオマスを有効活用した清掃作業用「ごみ袋」を茨城県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズ・エフ・シーの2020シーズンホーム公式戦に使用する。使用に当たっては、鹿嶋市と神栖市で構成される鹿島地方事務組合の協力を得ている。
同社は「長期ビジョン」、「中期経営計画」の基本戦略の1つに「社会的課題解決の貢献」を掲げ、環境対策に取り組んでいる。すでに原料の一部にバイオマス(原料は小麦とトウモロコシ)を20%使用したごみ袋の実証実験を船橋市役所本庁舎で開始しており、事務系のごみに対して強度や使用感などに問題がないことを確認している。
今回、同社がオフィシャルパートナーを務める鹿島アントラーズのホームスタジアム「カシマサッカースタジアム」で、次の段階として食品残渣や容器を含むごみを対象とした使用感などの確認を行う。使用期間は2020年2月28日から1年間とし、ごみ袋の強度や使用感、廃棄物固形燃料化への影響を確認していく。
今回使用するごみ袋(90L)は、バイオマスとサトウキビ由来の植物性プラスチックを合計44%使用しており、バイオマス度の向上と廃棄物処理工程に適した強度を両立させた。石油由来プラスチックの使用量を削減し、焼却時のCO2排出量を抑える。
特徴として、同社バイオマスの内訳は非食用小麦粉15%、工業用コーンスターチ5%を使用する上に、サトウキビ由来の植物性プラスチックも使用することで、石油由来プラスチックの使用量を44%削減する。また、廃棄(焼却)時のCO2排出量を44%削減し、袋の強度などはJIS規格対応となっている。
〈大豆油糧日報2020年2月26日付〉