ガンダム「百式とうふ」発売、コラボ豆腐第5弾、プラモ感覚で金粉を“塗る”豆腐/相模屋食料
「百式とうふ」は、ガンダムに登場するモビルスーツ「百式」の頭部を模したとうふに、添付の金粉入りのカレーソースを塗る仕様となっている。プラモデルの塗料を塗る感覚で、自分仕様のとうふに仕上げて食べる楽しさを提案する。ターゲットは、新型コロナウイルス対策で「ステイホーム」を頑張る中でも、何か楽しいことがないかを探しているガンダムファンだ。
発表会の冒頭、同社の鳥越淳司社長は、ガンダムが大好きなことをきっかけに、2012年に「ザクとうふ」を発売してから今日に至るまでの同社の2つの取り組みを紹介した。「1つは、破綻する豆腐メーカーの再建活動に取り組み、現在は6社の黒字化を実現した。もう1つは、新しいとうふの世界を作る取り組みで、『PlantBased Food』(植物性食、以下PBF)としての挑戦だ」と述べた。「とうふは、古来より良質なたん白源として、日本人の健康を支えてきたPBFの代表格だと思っている。世界が抱える人口問題、地球環境、人々の健康に欠かせないのがPBFだ」と、とうふの可能性を話した。
相模屋食料・鳥越淳司社長
さらに同社は、国連ニューヨーク本部で、同社の豆腐での「SDGs(持続可能な開発目標)」の取り組みをスピーチするなど、「SDGs」の推進に力を入れてきた。
その上で鳥越社長は、「ガンダムで描かれている世界は、私達が目標としている世界と一緒だと思った。宇宙には水も空気もない。貴重な水を大量に使う牛はいない。宇宙世紀は、サスティナブルなPBFで生きる時代ではないか」と述べた。そして、ガンダム40周年を機に、何かをやりたいという思いのもと、「百式とうふ」を発売したという。
〈鳥越社長「シリーズ最高傑作に」、金粉入りカレーソース、金色の豆腐パック採用〉
「百式とうふ」のコンセプトは、「世界初!衝撃の塗るとうふ」だ。「ソースを筆で塗っても崩れにくく、コクが深くなめらかという、豆腐作りの常識では相反する2つの要素を実現するには高いレベルの技術が必要だ。それを実現したのが、豆腐業界トップの相模屋食料の技術、(グループ会社の)匠屋の匠の技のコラボだ」とこだわりを語った。また、「百式」の金色にもこだわり、世界初の金色に輝く豆腐パックを採用。目元のバイザー部は、一機一機シールで張りつけ「起動」したという。
加えて、「ザクとうふ改」は、コラボ第1弾商品「ザクとうふ」を全面改装したもの。レシピを全面的に見直し、枝豆風味のコク感をアップした。「パックも改装し、充てん機も新規配備した」という。鳥越社長は「『BEYOND G TOFU』は、シリーズ最高傑作だ」と自信を見せた。
発表会には、ガンダムに登場するアムロ・レイの声優・古谷徹さんが登場した。ステイホームの話題になり、鳥越社長が「当社では、ステイホームを楽しんでもらえる企画を考えている。オンライン飲み会でも魅せられるとうふの開発を進めている」と話すと、古谷さんは「まさに『百式とうふ』は自慢できるのではないか」と太鼓判を押した。
さらに、古谷さんは「百式とうふ」について、「金粉入りカレーソースを筆で塗るのが、まるで塗装しているみたいで楽しかった」と感想を述べた。最後は、「百式とうふをいっぱい食べて栄養をつけてコロナを乗り切ろう。百式とうふは伊達じゃない!」と、ガンダムの名セリフを交えながら、エールを送った。
〈大豆油糧日報2020年6月4日〉